上山者(参禅者)の声

 永源寺の生活は、坐禅や読経などの他、境内の掃除や、典座寮(台所)における日常のおつとめをはじめ、時には托鉢をしたり、裏山の草木を切って生け花をしたり、法語作成のために漢字(平仄や韻)を学んだり、習字の練習をしたり、お袈裟の把針(縫うこと)をしたりと、季節に応じて様々です。 大自然に囲まれた環境に加え、地域の人々と共に行持(ぎょうじ:行は修行、持は護持・継続の意)をつとめている永源寺には、時々、参禅希望や修行希望の方が来られますが、その方々にこの寺についての感想文を書いていただきました。 どうぞ御一読下さい。

令和3年度八鹿小学校坐禅クラブ感想文

4年 男子

ぼくは、坐禅クラブに入って坐禅に挑戦しました。最初は難しかったけど、途中から少しずつ慣れてきました。最初のころに呼吸について教えてもらいました。人間とカメと犬の寿命の話では、動物の呼吸がとても関係があることを知りました。坐禅をするときは長く細く息をするのだということを知りました。坐禅をしている時に自分からお願いして棒でたたかれるのがありますが、それは思いのほか痛かったです。坐禅をしている時、教えてももらった通り、給食のことなど余計なことを考えずにやったら、坐禅の姿勢や呼吸などもうまくできました。和尚さんに「坐禅ちゃんとできているね」と言われてうれしかったです。最初に坐禅をやった時よりどんどんうまくできるようになってうれしかったです。来年坐禅クラブに入るかわからないけど、もし入ったらまたいろいろと教えてください。


4年 男子

 ぼくは最初坐禅なんて簡単だと思っていました。でも最初和尚さんの話では坐禅は四十分も五十分もやるものだと聞いて、すごいなと思いました。最初のころ和尚さんから姿勢についての話を聞きました。姿勢を正しくすることはすごく大事だということがわかりました。腰を入れると背がピンと伸びることも初めて知りました。次に呼吸法を教えてもらいました。ぼくが考えていた呼吸の仕方と違って、口を閉じて取り組むことを忘れてしまうことがあったけど、何度か教えてもらってずいぶんできるようになりました。坐禅をするときにはいろんな足の組み方があったけど、坐禅の基本の組み方がすごく難しかったです。僕は坐禅で和尚さんのように四十分くらいチャレンジしてみたいです。もっともっと坐禅に取り組みたいと思いました。今まで呼吸法のことや姿勢のことや坐禅の足の組み方等いろいろなことを教えてく下さりありがとうございました。

4年 男子

僕は最初、坐禅クラブがどのようなものかわからなかったけど、実際に挑戦してみてよくわかりました。クラブ活動が始まったころは和尚さんからいろいろなことを教えてもらいました。毎回教えてもらったことを家族にも教えてあげました。例えば木魚の由来などについて話すと母は、「へぇ〜すごいね。そういうことも教えてくれるんだね。」と言って喜んでいました。第三回目くらいに、いよいよ坐禅が始まりました。その時最初に教えてもらったのは呼吸法です。まず息を吸えなくなるまで吸って、それから細くゆっくり吐いていくということを教わりました。(吸いきる吐ききる)その後本格的に坐禅を始めました。坐禅の足の組み方は三つ教えてもらいました。一つ目は両足が見えるように組むもの、二つ目は片足だけ見えるようにして組むもの、三つめは両足を見せずに組む「あぐら」です。僕はまだちゃんとした坐禅の足の組み方ができないので、来年できたら頑張りたいです。たくさんのことを教えてくださりありがとうございました。

6年 男子

 僕は保育園が日光だったので、坐禅は経験したことがありました。その時はよく足がしびれたり痛くなったりしていました。6年生になって坐禅クラブに入り挑戦しましたが、やっぱり同じように足がしびれたこともありました。坐禅クラブでは最初、呼吸について教えてもらいました。ぼくは鼻呼吸が最初、アレルギーとかの鼻づまりで、教えてもらったようにするのは難しかったです。でも、やっていくうちに慣れてきてできるようになりました。坐禅をしながら僕はいろいろなことを考えていました。それから僕は足を組んで心を落ち着かせたり、たたいてもらう時に考えていたのは、こういうめったにない経験ができるのはよいことだなとか、小学校6年間の生活で楽しかったこと、もっとやってみたいこととかを考えていました。これから教えてもらったことや、坐禅クラブで体験したことを生かして、いろいろなことに集中して頑張っていきたいです。

6年 男子

 僕の永源寺での思い出はちゃんと坐禅ができなかったことと、呼吸で少し困ったことと、永源寺の紹介です。僕は体がかたくて足を組んだりするのもなかなかできません。せっかく坐禅クラブに入って坐禅の仕方を教えてもらったけど、結局正しい坐禅は一度もできなかったです。和尚さんは少しずつでいいよと言ってくださいますが、せっかく教えてもらったのに申し訳なく思っています。いつかはできるようになってみたいと思っています。呼吸は複式呼吸を普段することがないので、最初意識していても、少し時間が経つとすぐ普通の呼吸になってしまうので困りました。気を付けていてもすぐになってしまうので、それを長く続けられる和尚さんはすごいと思いました。最初、永源寺さんに訪れたとき、和尚さんは永源寺の紹介をしてくださいました。位牌がたくさんあるところを見せてもらったり、上座、下座について教えてもらったことも覚えています。お寺のすごさについて教えてもらい、お寺に興味がわきました。永源寺ではいろいろなことを教わり、いろいろな体験をさせていただきました。小学校の良い思い出になりました。ありがとうございました。

6年 男子

 ぼくが坐禅クラブに入ろうと思った理由は、少しでも静かになりたいからです。ぼくはいつもうるさくて、親にも注意されます。そこで思いついたのが坐禅をすることで心を落ち着かせて静かにすることが得意になろうと思ったのです。坐禅に取り組んで、最初は終わったときに足がとても痛くなっていました。だけど、だんだん慣れていって、十月位から「えーもう終わりなの。もう少し長くやりたい。」と考えるようになりました。和尚さんのお話もとてもおもしろく、頭にすらすら内容が入ってきました。その中でもおもしろいなと思った話は、お寺の壁の上にある欄間についてです。これは実は採光や換気をするものでもあると聞いて、僕はとても納得しました。坐禅クラブがあと一回というところで、コロナの関係でなくなってしまって残念でしたが、呼吸や姿勢などについて、心に刻んで生活していきたいです。